相変わらず、中国は中国だ。
いたるところで建設工事が行われており、道路には
車、バイク、自転車が土煙を上げて走っている。
そして、そろいもそろって、同じようにスーパー(?)
のビニール袋に何かを入れて手にぶら下げて早朝に
道を歩いて行き交う人たち。
何をぶら下げているのですか?
日本では、新しい設備を稼働する為の工場を建設する場合は
(1)道路を整備する。
(2)工業団地を建設する。
(3)工場を建てる。
(4)電気、水などのインフラを整備する。
(5)設備を搬入する。
(6)稼働する。
といった具合だと思うが、中国の場合は
(1)工場の基礎を作る。
(2)設備を搬入する。
(3)工場を建てる。
(4)電気、水などのインフラを整備する。
(5)回りの土地を整地する。
(6)道路を整備する。
の全く逆の順で進められている。
そのため、私の製作した装置は、整地されていない
でこぼこ道をがたがた揺らされながらまだ建設中の
建物に鎮座され、壁の穴あけ工事などでほこりまみれの
現場で据付工事が行われる。
やっと、仮配線、仮配管で通電試験が行われるときには
装置の内部まで埃が入っていて、清掃から始めなければ
ならない。
又、がたがた道の運送ですごい衝撃を受けるようで、
本来の位置から大きくずれて曲がった部品の手直し。
なかなか、中国でのビジネスは予想できない問題が
起きる。
但し、装置の立上げ現場で働く人たちは、大学で電気・
電子を学んできた意欲的な若者たち。
目を輝かせながら日本からやってきた装置に興味津々
で対応してくれる。
片言の中国語で説明すると喜んでくれて和気あいあいと
なり、現場の雰囲気は良い。
原野の中に建設された工場で働く意欲的な若者たち。
これが今の中国の象徴なのかも知れない。