8月4日~6日まで、姫路の姫路文化センターで第7回日本加速器学会年回が開催されたので参加してきた。私自身、加速器学会はこれまで出席したことがなかったが、独立後1年以上過ぎ、挨拶をしたい人もたくさんいたので、初めて出席した。ちなみに、会議に先だち、日本加速器学会にも入会した。
3日間の会議と懇親会に出席する中で、各大学、研究所の先生方と交流を行えた他、これまではあまり、話をすることも少なかった以前の競合メーカーの方々などとも、フリーな立場で交流することが出来、自分の立場の変化に伴う、周辺環境の変化に少なからず面白さを感じた。
この一年間、あまり、多くの方と会う機会も少なくなっていたが、久しぶりにたくさんの人と話をする機会が得られ、充実感を感じることもできた。ただ、独立せずに以前の仕事を同じように続けてきた場合に手にすることが出来たと思われる喜びと、良い意味でも悪い意味でも、今の自分の状況の比較をしたとすれば、その答えはその人によって違うだろうが、その両者はまったく異質のものであり、やはり比較するようなものでもなさそうだ。
今回は、大阪大学の一員として連名での発表はあったが、自分の発表は準備できなかった。次回の加速器学会ではぜひ、発表者として対応したいと思う。やはり、学会は自分が発表しないと面白くない。
会議後の見学会ではSPring8加速器サイトにある、兵庫県立大学のニュースバル加速器と現在、まさに建設中のXFEL加速器の見学をしてきた。XFEL加速器の実現に向けては自分自身強い思い入れがあってこれまで関わってきたので、退職、独立後初めてそのサイトに足を踏み入れさせて頂き、大きな感慨を受けた。XFELは今まさに完成の産声を上げようとしている。何とか、まだ残された課題を克服し、強力な加速器として偉大な誕生することを心待ちにしている。
第7回日本加速器学会最初の登壇者:新竹 積先生(理化学研究所)
期待と不安の中、初めて足を踏み入れたXFEL電源ホール